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宝石達の神話~リージェント~
1698年に発見されたインド最後の大粒ダイヤモンドは、マドラス総督トーマス・ピットによって買い取られ、ヨーロッパに送られました。
この石はロンドンのカット職人によって、140.5カラットの見事なダイヤモンドに研磨されました。その後、ピットはヨーロッパ中の王侯貴族に売り込みましたが、値段が高すぎて誰一人買うものはいませんでした。
1717年、フランスの執政 (リージェント)
だった、オルレアン公によって高額でこの石は買い取られたため、「リージェント」と呼ばれるようになりました。
1722年、ルイ15世戴冠の時、王冠に付けられた宝石の中で、もっとも大きく美しく輝いていたのが 「リージェント」 でした。
その後、ルイ16世やマリー・アントワネットも 「リージェント」 を身に付けました。フランス革命の混乱で、「リージェント」 は一時行方不明になりました。
その後、発見された 「リージェント」
は革命戦争のための借入金の担保となりました。この資金によってナポレオンが率いる革命軍は勝利し、以後、執政ナポレオンの護符として彼の執政刀に飾られました。
「リージェント」 はナポレオンが皇帝の地位に就いたのちまで彼の帝剣の柄を飾りました。
ナポレオンがエルバ島に流されたあと、「リージェント」 は妻マリー・ルイズ皇后からルイ18世に渡り、1824年シャルル10世の王冠を飾りました。
その後、ナポレオン3世の時代には、ウージェニー皇后の王冠や髪飾りに付けられました。
現在では、この数奇な運命をたどったフランス一のダイヤモンドは、ルーブル博物館に展示されています。
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